11月ってさ、いつもなら

「あっちー!いくら衣替えの調整期間とはいえ、日中はまだあーつーいー!」

ってくらい、割と晴れの日が多いっていうのが、あたしの記憶なんだけど。

今年の11月は・・・っつうか、秋は、雨が多すぎた。
なんか梅雨に逆戻りしたの?っつうくらい、湿気が多くって。

やっ・・・と!おととい、久しぶりに晴れてさー
余りに久しぶりで、雨にすっかり洗われた透明度の高い空気と
地上にまっすぐに降り注ぐまぶしーい太陽の光で、
例年通りの「あーつーいー」南の島の秋の気持ちよい日が過ごせる!と思ったのに。

久しぶりの晴れの日に、いつもの見慣れた光景が・・・なぜかよそよそしく。

(んん?・・・この違和感はなに・・・?)

空の青も、雲の白も、生い茂る木々の緑も、そびえる建物のコンクリートの肌ですら。

なぜか、この晴天に、照れているような・・・うつむいているような・・・
居心地の悪さを、不思議と感じるのだ。

見慣れた自然や風景ですら、毎日雨に打たれ慣れてしまうと、
やっと訪れた快晴の天気も、おろしたての服を着ているみたいに、
しっくりなじまないものなのかしら・・・?とか思ってたんだけど。

昨日、その「違和感」の原因が、判明。

・・・セミ。

いつもなら、午前中には
「ジーワ、ジーワ、ジ~・・・」
そして午後から日暮れには、山の方からひときわかん高く響く合唱
「シャウー シャウー シャウー・・・」
という、秋のセミの鳴き声が、消えていたのだ。

ここのところの雨で、最後に残ったセミ達も、どうやら姿を消してしまってたらしいのだ。

今日も、あえて窓を開け放して、セミの声が聞こえるようにしといたけど
(おかげで、家庭配置薬会社の営業、なりたてホヤホヤの若造につかまったYO!)

・・・もう、セミの声は聞こえなかった。

あぁそうか、こないだの久しぶりの晴れの日の「違和感」は、これだったんだ!

いつも聞こえていたはずのセミの鳴き声が「一切聞こえない」ことで、
見慣れていたいつもの秋の風景が、とてもよそよそしく見えたのだった。

晩秋も、終わりだ。

週間天気予報の数字では、12月の1日に、ガラリと冬の空気になる模様。
季節を見つめていると実感する
「おー寒い!12月に入ったとたん冷えたねぇ~!(ブルッ)」
こんな南の小さい島にも、冬が来るのだ。

秋の窓にはカーテンを静かに引き・・・冷たい冬のじゅうたんが敷かれるのも、もうすぐ。

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