亡くなったヒトが最初に迎える、
あの世のお正月。

「今年から仲間入りする新米です。
ご先祖の皆様、
どうかよろしくお願いします」

みたいなのだったはず(ん〜自信ないけど、そういう感じ)。

宮古とかでは、こちらの清明祭並みに盛大に行うらしいよね。

スーパーのチラシでは、

「旧の1月16日は
『十六日祭(ジュールクニチ)』
後生(グソー)正月(ソーグヮチ)といわれ、
墓前に餅や豆腐、豚肉などのご馳走を詰めた重箱を供え、
先祖を供養する行事です」

ってあるけど、まさにそうなんだろうな。

でも、あたしの済んでるトコは、もちろん
墓参りはするけど、どっちかっつーと
家の仏壇でやるが主で。

四十九日までの時みたいに祭壇を作って、
親戚はもちろん、ご近所さんとか、
四十九日までに来れなかった人とかが焼香しに来る。

実際にやってみて思ったけど、
こちらじゃ、四十九日と一周忌の間に
この『旧十六日』が必ず入るから、県外に比べて
法事が一日多いことになるんじゃないさ。

いや〜・・・疲れた、本当に・・・いろいろな意味で#

・・・あれだけ、父が「お客さん多いよ!」というから
香典返しも四十九日の時の
倍の人数分、用意したのに・・・
結局、四十九日とほぼ同じ人数のお客さんだったさぁ〜
もう〜#
・・・ま、残った香典返し、一周忌にそのまま使えるからいいけどさ。

んで、想定内のこと。
卵巣脳腫の摘出をして、腰の痛みがとれたから、
今日は一日、動くことが出来たこと。
こーれーは!
嬉しかった。
だって弟弐が亡くなってから四十九日までは、
夕方を過ぎてからが本当に辛かったんだもん!
左腰(卵巣脳腫があった方)が、
太い針を刺したのか!?ってほど、痛くて動けなくて。
手術を済ませてから、「あの」痛みがなくなったのよ・・・。
もしかして、卵巣脳腫(卵くらいの大きさ)が
腰の神経を圧迫してたのかしら・・・って。
これは、今度の癌の定期健診で、
是非!お医者さんに報告しよう。

んで、想定外。
激寒!
いつも通りに、缶のお茶をケース買いしておいて、
クーラーボックスに氷と一緒に詰めておいたのに、
昨日までとうって変わって、
真冬並みの寒さに・・・ッ!
もうね・・・#
おかげで、非常に おせっかい お世話焼きの叔母さんが

「今日は寒いしね、熱いお茶入れなさい。
茶たくはないの?
茶たく今度買っておきなさいね。
そしたら、湯のみに一杯ずつ淹れられるでしょ。
今日は缶は使わないで。
もったいないから」

「もったいない」って・・・お願い、
(事情があって)節約しまくってる
叔母さんちの感覚を、
ウチに押し付けないで!って思った#

でも、今日はひたすら「無」の境地で

「ウン。」「ウン。」

と答えておいた。

とにかく

「ウン。」「ウン。」

いっぺんに5人とかお客さん来ても、
ソッコーでお膳の準備して(あたしが一人で)お出しして、
食器もギリギリの数でまわしてるから
とにかく下げてきたら洗って拭いて!
んで、次のお客さんが来たらすぐにお出しできるように
お茶と吸い物以外のご馳走を、
(お膳にセッティングするために)
皿に盛ってあらかじめ準備したりとか
全部あたし一人でやってるのに
(叔母さんももちろん洗い物とかはやってるけど)

「男(男性陣)のところ、お茶入れてきなさい」

急須を持って、オジサン達のところもまわれと?
最初から準備してあるお茶缶を出せば、
この余分な仕事もしなくて済んだのに?#

ハハも「相変わらず」ワガママで無愛想だし

父は(もう長いこと別居してたからすっかり忘れてたけど;)
長年のヘビースモーカーなので、
寒くて閉めきってる家の中だっちゅうのに、
スパースパー煙草吸うし、
お客さんたちもみんな吸ってるし!
おかげで頭痛がッ!頭痛がッ!
・・・すべて終えて自分の部屋に戻れたとき、
服はもちろん、自分の体の隅々にまで煙草の臭いが染み付いてて・・・

「オゥエ〜#」

もー吐きそうだった#

父がいまだに煙草吸ってるってことは・・・
今「一緒に暮らしてるヒト」も、煙草吸うヒトなんだろうな・・・。

弟壱が、自分で葬祭用のスーツ買って着てた。
コワイくらい似合っていた・・・;

あとは・・・一周忌か。
んで、来年の三回忌、だな。

あたし、今日思った・・・。
遺言を書き残そう、と。

『あたしが死んでも、
七日(ナンカ。周忌)とか
四十九日とか
旧十六日とか
一周忌だとか三回忌だとかなんとか・・・
そういう法事の一切を

絶対にやるな。

って。

も〜ホントにそう思った。
目が回るほどの忙しさの中、
あたしが死んだ時には、こんな面倒なことを
絶対にさせたくない!(特に自分の子供←出来たらの話だけどさ;)って思った。
結局、女が難儀するだけだもの、マジで;

・・・ま、いろいろと考えなくちゃいけないんだけどね。
人生の半分にさしかかってる、今だから・・・。

インクジェットのせいで、すっかり滲んでしまった弟弐の遺影を
急遽で別の写真に差し替えた(急だったのにごめん。ありがとうね<彼へ)。

「写真変えられてるネェ〜・・・」

と文句(イヤミ)を言っていたハハオヤも、
結局、
弟弐が、子供の時と
亡くなった時にもお世話になった(らしい)という
Kさんが帰る時に

「ありがとうね〜
(弟弐の写真も、Kさんが来てくれて)笑ってるさ〜」

って言ってたし。

家ではあまり見せたことのなかった、
心の底から楽しくて笑って見せた、弟弐の
笑顔の写真。

額に入れる前に、父はジッとその写真を見つめていた。

ハハオヤも、昼のウチカビ(打紙。あの世でのお金)焼くときに
泣いていたのを、あたしは視界の端で知っている。

ハハオヤに文句(イヤミ)言われた時は、

「気に入らないんでしょ。取り替えるさね#」

と言ったけど。

弟壱が写真(遺影)変わったのをハハに訪ねた時
ハハは

「ネェネェ(あたし)が変えてるさ・・・
んー・・・いいよ(そのままで)。」

と言っていたのを、あたしはしっかと聞いたぞ。

よそいき顔でしかめっ面の
インクが滲んだあんたの写真より、
声まで聞こえてきそうなくらいに
弾けたあんたの笑い顔の方が、
胸が締め付けられそうで
涙が出てしまうのは
なんでなんだろうね・・・。

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