本日二本目（夜更新）

外は太陽が出てるのに、館内がますます寒い。
なので、彼の来るのが待ち遠しいこと。
一通り遊んだ（！？）あと、ひなたぼっこをしにお散歩へ。
夕方の、まだ太陽が残ってる時間帯で、でも一番まぶしい時間帯。
目的の売店は、日曜なので今日「も」！閉店してて行けずじまいだったんだけれども；
外に出て、ぐるりと建物を一周。
途中、裏口というか・・・。
葬儀屋の車が。
経験したからわかる。
（あぁ・・・『おうちへ帰る』方がいるんだな）
病院のスタッフとかの姿も。
あまり目をやらないようにしてやり過ごして、館内に入って、
部屋に戻った。
あの光景の中に、あたしもいたのだ、ほんの2ヶ月前に。
弟を引き取りに行った日のことを思い出して、涙が出た。
あの日を超え、四十九日を済ませ、間を置かずに入院、今日まできた。
怒涛のようなこの2ヶ月。
バタバタと、ただその日を暮らして生きていくのがやっとだった、この2ヶ月
（手術だってそうだった）。
もうまもなく、退院。
夕食どきに彼が帰ってから、退院に向けて荷物の片付け。
そしてふと、夕方の光景が、どうしてあんなに妙にリアルだったのかを考えてた。
そう。
役所は、午後5時にしまるよね。
その時間までに、窓口に死亡届を出さなくては、「先に進まない」のだ。
火葬が出来ない。
葬儀が遅れる。
あぁ、まさに、時計を睨みながらの、あの時間帯だったのだ。
あたしの時は、親戚の兄ちゃん達の連携プレーで
（そして若干、警察側をせかしながら；）
間一髪で、役所に間に合ったのだった。
弟を引き取るとき、一番切なかったのは、
警察側のスタッフ（遺体を診たお医者さんも含めて）が
あたしと弟の乗った車を送り出す瞬間に、
一列に並んで、深々と90度のお辞儀をして下さったこと。
目の前に横たわる、変わり果てた姿の弟よりも、
誠意をこめて例を尽くしてくださった、生きた方々の行為が、
弟が死んだことを現実にし、あたしの胸を締め付けた。
車が走り出し、遠くなってゆくスタッフの方々の姿に、
思わずあたしも泣きながら、車の中から礼をしていた。
夕方、「あの」光景に出くわしたとき、
あたしはその後に続く一連の行為・・・儀式がわかっていたから、
心持ち足早に、そこを離れた。
本当は、あたしはあの時、泣きそうになったのだ。
ぎりぎりで役所には届けられたのだろうか、とか、
やっとおうちに帰れるんだね、とか・・・
今ごろになって思うんだけども。